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pHコントロールの効果があるキャットフードについて

ペットショップやインターネット通販で、「pHコントロール」と表示されたキャットフードを見たことがある人は多いでしょう。
「pH」とは、猫の尿のpHのことで健康な猫のpHは弱酸性です。
pHはアルカリ性に傾いても、酸性に傾いても尿中に石ができてしまいます。
そうなると、尿が出なくなり最悪の場合、命にかかわります。
pHコントロールと表記されたキャットフードは、日ごろから猫の尿のpHを正常に保つ助けをするキャットフードです。
ここでは、pHコントロール効果のあるキャットフードについて紹介します。

尿のpHが変わるとどうなるのか?

健康な猫の尿は弱酸性です。
これが食事、ストレス、尿を我慢した、などの原因でアルカリ性になると、ストルバイトという結石ができます。
また、尿が酸性になるとシュウ酸カルシウム結晶ができます。
どちらも尿道に詰まると、痛みや尿が出ないなどの症状が出て、場合によっては3日で死に至ることもあります。

pHコントロールの効果があるキャットフードの特徴

マグネシウムとカルシウムの量を控えている

マグネシウムを多く摂取すると尿のpHがアルカリ性に傾き、ストルバイト結石ができやすくなります。
これを防ぐためにpHコントロールのキャットフードは、マグネシウムの量が控えてあります。
マグネシウムの量は、100グラム当たり0.09%以下が望ましいでしょう。

また、カルシウムが増えるとシュウ酸カルシウム結晶が出来やすくなるので、カルシウムの量が制限されています。
ただしカルシウムは制限しすぎると、カルシウムの欠乏を防ぐ防御作用が働いて、逆にシュウ酸カルシウム結晶ができやすくなります。
カルシウムの量は、多すぎても少なすぎてもいけないので、適量が配合されています。

リンの量が控えてある

リンが増えると、カルシウムとのバランスが崩れ、尿結石になる可能性が高くなるので、リンの量は 控えてあります。
リンの量は、100グラム当たり0、8%以下が望ましいでしょう。

シスチンやミネラルのバランスが調整がしてある

アミノ酸の一種のシスチンやミネラルは、身体に必要な成分ですが、結石の成分にもなります。
ですので、シスチンやミネラルは、バランスよく配合されています。

クランベリーが配合されている

クランベリーは、尿のpHを酸性に保つ働きがあるので、泌尿器症候群用のキャットフードに多く使われています。

メチオニン

メチオニンは、尿のpHをアルカリ性から酸性に戻す効果があるので、泌尿器症候群用のキャットフードに多く使われています。

利尿を促す工夫がされている

尿結石に一番効果があるのは、水分を多く摂って尿の回数を増やし、尿の濃度を薄めることです。
尿の濃度が薄まると、結石ができにくくなります。
ですので、pHコントロール効果のあるキャットフードは、塩分が多めで、喉が渇きやすいように配慮されていることが多いです。

pHをコントロールすることは、泌尿器の病気には大切なので、療法食の泌尿器症候群用のキャットフードは、pHをコントロールするように成分が配合されています。
pHコントロール用のキャットフードと泌尿器症候群用のキャットフードは、ほぼ同じような成分のものが多いです。

療法食の泌尿器症候群用キャットフードには、できた石を溶かす治療用のキャットフードと、予防と維持を目的とした維持食があります。
予防や維持を目的とした泌尿器症候群用のキャットフードの中で、特にpHの調整に特化したものがpHコントロールと表示された療法食です。

尿の適切なpHは、年齢や性別、身体の状態によって微妙に異なりますが、これに対応した療法食を生産しているメーカーもあります。
獣医師に相談して猫の状態に合ったキャットフードを選びましょう。

pHコントロールの効果があるキャットフードの与え方

猫は、食事をすると胃から酸が出て、体内の酸(塩素)が胃に集中するため、尿中の酸が減り、食後は尿がアルカリ性に傾きます。
尿がアルカリ性になると、ストルバイト結石ができやすくなるので、これを防ぐために食事の回数を減らします。
尿のpHをコントロールするためには、食事は決まった量を一日2回に分けて与えましょう。
食事の間隔が空くので、猫が空腹を訴えたときは、与えているキャットフードを数粒おやつとして与えましょう。
治療用の療法食を与えている時は、それ以外のキャットフードやおやつは与えないようにしましょう。

療法食のキャットフードはどの病気用でも、獣医師の指導に従って与えることが前提になっていますが、特に、泌尿器症候群用やpHコントロールの療法食は、治療を兼ねている場合が多いので、必ず獣医師の指導に従って与えましょう。

pHコントロール効果のあるキャットフードの注意点

ストルバイト結石は、尿が酸性になると溶けるので、療法食の泌尿器症候群の「治療用」キャットフードは、尿を酸性に傾ける効果が高くなるように作られています。
ですので、健康な猫には食べさせないでください。
多頭飼いの場合は監視したり、別の部屋で与えるなどの注意をしてください。
治療用ではなく、維持食や予防食は健康な猫でも食べることができます。

また、泌尿器症候群用キャットフードやpHコントロール用のキャットフードは、たくさん水を飲ませるためにナトリウムの量が多く入っています。
摂取するナトリウムの量が多いと、腎臓や心臓に負担をかけるので、これらのキャットフードを与えている場合は、獣医師に相談の上、定期的に腎臓や心臓の検査を受けましょう。

おわりに

猫は、尿のpHが酸性に傾いてもアルカリ性に傾いても、石ができてしまいます。
尿結石は一度かかると再発しやすい病気です。
ストルバイト結石は尿を酸性にすると溶けますが、シュウ酸マグネシウムは、外科的な処置で取り出す以外に治療法がありません。
再発しないように、予防と維持に努めましょう。

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